その後の日々
Mとの別れの後、私はMとの接触を絶つために勉強した。
人生で一番勉強したのはいつか、と聞かれたら、私は迷わず「大学の後半2年間」と答えるだろう。
就職に必要な免許を取るための科目を履修し、更に空きコマには自分の知見を広めるためと称して履修可能限度ギリギリまで授業を突っ込んだ。
それでも4回生になると履修可能講義が減り、空いたコマの時間は、就職試験に向けて勉強した。
公務員試験の半年前からは、平日は朝3時間、昼3時間、夜3時間勉強した。(大学の講義は除いて)
土日はバイト。時間ではなく一回入ると終日潰れるので、時給は高くないがそこそこお小遣い程度にはなった。
ちなみにサークルも続けてはいた。Mのことは、ごく少数にしか伝えなかった。
このときの経験はそこそこ役に立った。
公務員試験も筆記は一発で通ったし。
二次の面接の際に、「学生時代一番頑張ったこと」を聞かれてばか正直に「勉強です」と答えて珍しがられたり。
(「今どき珍しいねー。皆ボランティアとかサークルとかばっかなんだよね」と言われた)
ちなみにプライベートでは、Mと別れた後、別の人とお付き合いした。
大学卒業と同時に遠距離になり、仕事や何やらのすれ違いで、4年近く付き合って、別れた。
その人とは、若いノリでいつか結婚~みたいな話も出ていたけれど、現実的に考えると乗り越えるものが多すぎて無理だった。
そして24の冬。
私はまた独りになった。