アラサーぬるオタ婚活中!

アラサーでオタで元ゲーマーな女が婚活します。

Kについて。②

付き合い当初は楽しかった。



何をしたとかではない。帰る途中の電車を途中下車し、ぷらぷら歩いたり、ベンチに座って話したり。

初めての彼氏ということもあり、それだけで満たされ、ドキドキした。



初めてのキスは立体駐車場の最上階(笑)

色々ギリギリのバレバレだけど、二人の隠れ家と信じていた。

抱きしめられ、キスをされたときには、これ以上幸せなことはないなと思った。



帰ってからはメール&電話。

当時、定額制なんてなかったから、それはそれは大変な額になった。

使いすぎで親に携帯を取り上げられたこともあった。

それでも懲りずに電話を掛けた。

家の電話は恥ずかしかったので、わざわざ近所の公衆電話を使ってかけたことも。

改めて時代感じるなぁ……(笑)





ただ、彼は頑なに人前で私と並ぼうとしなかった。

交際は非公認。

手を繋ぐなど、もっての他。

今思えば不思議に思うが、当時は田舎の学校でカップル成立という話もあまりメジャーではなく、自身も周りの事があって、公になるのはまずかった。

彼に対しても、「恥ずかしがり屋さんなのね☆」と、脳内処理して、一切疑問を持たず、3か月を過ごした。





付き合い始めて暫く経つと、彼からの要求が増えた。

・足が太いので痩せろ
・料理を作れ
・当時ネットオークションで8000円をこえるCDがほしい
・3000円以下のプレゼントはゴミ
・夜に悪夢を見るから朝まで電話を切るな(電話代は当然こちら持ち)
・下着はピンク一択
・服に1000円以上かけるな


今思えば完全なモラハラてしかない!!



……しかし改めて書くと、さすが高校生。

要求が面倒くさい、かつ地味(笑)



しかし、当時の私は違和感を持つことなくこれらを全て守った。



馬鹿じゃねぇの?



要求はさらにエスカレートし、



そしてついに、その日が来た。



その日の前に、事前に彼から用意するよう言われたのは、

・バスタオル
・ウェットティッシュ
・消毒液
・ゴム

えー、タオル貸してくんないの?

ゴムはわかるけど、消毒液?

血が出るから股の消毒?死ぬわ!!

……と、不思議に思いながら100均で揃えた。



冬休みの最終日。



電車とバスを乗り継いで、1時間半かかる彼の自宅へごとごと向かった。

雪が降っていた。



彼の家に行くと、案内されたのは、風呂場。


ぽかんとする私に、全裸の彼が言った。



K「ベッドだと、汚れるじゃん。初めてって血が出るんでしょ。」




何度もいうが、冬の、雪が降る寒い日だった。



冷たい冷たい、いろんな色の石のタイルの上に横たわった。



(バスマットは汚れるからと敷かせてくれなかった)



彼は時おり寒いと言って温水のシャワーを浴びていたが、私には上に乗った彼から滴る冷えた滴が当たるのみ。



寒かった。ただただ、痛かった。



このときようやく初めて、



あぁ、私はこの人に大切にされてないのかな。



と思った。



思った頃には終わってたけど(笑)





事が済んで、痛む身体に、持参したバスタオルを巻いてしたことは、風呂場の消毒。



これがあの、彼に言われて買ってきた消毒液の用途だ。


K「血とか汚いでしょ。親に臭いでばれたくないし、痕跡残さず綺麗にしてね」




ちなみに彼はその頃、風呂からでて一人で温かいココアを作って飲んでいた。



消毒薬を、床に塗りたくった。



惨めで、惨めでならなかった。



その日は帰ってから、両親の顔が見れなかった。



大事に育ててもらった娘の処女を、あんな男にあげてしまった。って。



彼から別れを告げられたのはその数週間後。



K「本当は美人の彼女が良かった。隣を歩くのも嫌だった。でもエッチがしたかった。今は他の人が知りたい」



若いというか清々しいクズだが、当時の私は



肉体関係=もう別れる心配はない



というお花畑脳だったので、断固拒否。



卒業まですがりまくって、



「それならエッチだけさせて」



という彼のクズ提案にまんまと乗りセフレと化したのでした。