Mについて。②
正直、なぜいきなりベッドに潜り込んでくるのか、理解できなかった。
それでも拒否しなかったのは、夜も遅く疲れていたのと、その場のノリのようなものと、
「二次オタのMは私に興味など持たないだろうし、Yもいるから最悪襲われはしないだろう」
という甘い考えからだった。
狭いベッドで向かい合って寝るのも憚られ、私は壁を向いた。
「…………。」
寝息しか聞こえなかった。
「ほらやっぱり」と、安心して目を閉じた。
ベッドの下からは早々と眠ったYのイビキが聞こえていた(笑)
30分ほどした頃。
ごそ…ごそ…
衣擦れの音で、目が覚めた。
まだ起きてたのか…と、確認しようと、寝返りをうとうとして、
私「……!」
M「え……!?」
気付いたとき、私はMにホールドされていた。
思いの外近くで、私の方を向いて寝ていたMの胸にダイブした形になっていた。
あまりの急な展開で、私は動けなかった。
どうやらそれをOKと捉えたM。
私の腰に腕を回した。
思わず顔をあげると、眼前にMの顔。
唇に柔らかい感触。
えー……と、これは、キスされたのか……?
かちこちに固まる私はその後、
キス→ハグ→キス→ハグのループをされるがままされ続けたのでした。
朝まで。